正看護師通信制【危機理論】フィンクの危機モデル国家試験ポイント重要!《Part 3》

危機について詳しく書いています。
成人看護学概論と精神看護学概論で危機理論を学びました。
危機に直面したときの心理です。4段階あるのですべて覚えることが大事です。
国家試験に出るポイントです。

危機とは (看護大学短期大学通信制)

危機は、『人が大切な人生の目標に向かっているとき、障害に直面してしまいいつもの問題解決の方法を用いても克服できないときに発生します。』

『発達的危機』『状況的危機』があり、発達的危機は成長の過程で誰もが直面する危機です。離乳、入学、子の自立、退職など
状況的危機は、予想外の出来事によって生じる危機です。病気、事故、離婚、家族の死去、災害など

危機を克服した人は、危機におちいる前よりも高く回復しますので、人格が成長したと考えられます。
うまく対処できなかった人は精神障害におちいる危険性があります。

フィンクの危機モデル ①衝撃の段階 (正看護師通信制)

フィンクの危機モデルは、危機におちいった人がたどる回復のプロセスです。

ひとつめは、衝撃の段階』最初の心理的衝撃です。
突然襲ってきた出来事に対していつもの対処では回避できないため、危険や脅威を感じて自己の存在が脅かされてしまいます。そのため、強烈な不安と無力感、パニック状態になってしまいます。

パニック状態にある人は、現実に起こっていることを道筋立てて考えたり、判断することはできないので、安全を確保することが大切です。
自殺の可能性があるので、そばにいて静かに見守ることが大切です。

フィンクの危機モデル ②防御的退行の段階 (看護大学短期大学通信制)

この時期は、現実逃避して自己を守ろうとする時期です。
現実に目を向けていないのでショックを受けている感じではなく幸せそうにして落ち着いているように見えます。
現実を否認することで心理的なエネルギーを蓄えているようです。
理解できない反応もあるのですが、そのまま受け入れて励まさないことが大切です。

フィンクの危機モデル ③承認の段階 (正看護師通信制)

この時期は、逃避しきれず現実に直面する時期です。
現実に直面して変化に抵抗できないことを知って、無感動、精神的動揺、抑うつ状態におちいったり深い悲しみを体験します。
くじけないように支え、励まし続けることが重要です。

フィンクの危機モデル ④適応 (看護大学短期大学通信制)

この時期は前向きになる時期です。
満足が得られる体験が増えることで不安や抑うつが減少します。

まとめ

危機におちいった人は段階を追って回復していきますが、③の承認の段階でくじけてしまい②の防御的退行の段階に戻ってしまうこともあります。

国家試験では『危機の説明で適切なのはどれか???』というような問題がでていました。
5つの中から2つ選びます。2つ正解しないといけませんので、確実に覚えておく必要があります。



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40代子持ち主婦看護師。チャレンジ精神旺盛な性格。准看護師として働きながら正看学校進学中に挫折あり波乱万丈!第2の人生は順風満帆!そんな私が正看護師通信制大学で正看護師を取得。第3の人生を満喫中!

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