正看護師通信制【キューブラ.ロス・ターミナル期の心理的な特徴】国家試験ポイント!《Part 4》
成人看護学概論と精神看護学概論の講義で学びました。
皆さんご存知の通り、ターミナル期とは終末期のことです。
人生の最終段階にある人々の心理状態の移り変わりを段階的に書いています。
もちろん国家試験に出るポイントです。
成人看護学概論 第2版 ヌーベルヒロカワ 編集 大西和子 岡部聰子 平成27年1月1日7刷発行のテキストを使用しました。
ターミナル期の特徴「国家試験ポイント」正看護師通信制
衝撃・否認・怒り・取引き・抑うつ・受容の5つのステップをたどります。
キューブラー・ロスが著書「On death and dying」の中に書いています。
人々が死を意識したときにたどる心理的な過程です。
死に対する不安はすべての人に訪れます。
死そのものが分からない不安、死に至る過程で味わう苦痛に対する不安、親しい人と別れて孤独になる不安などいろんな感情が湧き上がってきます。
多くは否定的な感情で、この厳しい状況がストレスになって、精神症状が現れることがあります。
抑うつ状態が長引いたり、希死念慮(死にたいと願うこと)がみられる場合は精神科医の治療を受ける必要があるか見極めることが大切です。
日本人は死を間近に控えたときその不安を尋ねない人の方が多く、疑念や不安を心の内に閉じ込めながら質問せずに”抑うつ”に変化していくことが指摘されています。
ターミナル期の人への関わり方の実際
国家試験には出ないかもしれませんが、テキストに記載されていてわたしが気になったところです。
社会学者のグレイサーとトラウスがターミナル期にある人と医療従事者や周囲の人々のコミュニーケーションの状況を観察して「死のアウェアネス理論」として著しています。
看護師と患者さんの死に関する会話を書いていて、その内容がわたしは、自分も同じことをしてしまうかもしれないと思いましたので書きたいと思います。
看護師は患者さんの死が近づいてくると、未来の話を持ち出さなくなり、誰でもいつかは死ぬという言い方で患者さんの死を否定してしまうそうです。
こうすることで、患者さんも看護師も死の話題を避けることができて、双方ともに落ち着けるんだそうです。
死を待っている状態のとき、患者さんに対してすることがないので、看護師は症状緩和など安楽にすることに熱心になって、症状緩和を十分することが出来たら救えなかった無力感から多少は救われるからだそうです。
患者さんとの間に死に関する会話が始まると、過剰関与を防いで自らも傷つかない方法をとるようです。
死を連想するような質問は避けて、症状で辛いことのみ話したり、死ぬことを心配している患者さんには、人間みないつかは死ぬというように一般論で話してしまうそうです。
わたしの感じたこと 正看護師通信制
これらを読んだとき、わたしもきっとそうしてしまうだろうと思いました。
死ぬ前の気持ちはその人にしか分からないと思います。だからどんな言葉をかければ良いか分かりませんし、死に対するこころの重さは計り知れないと感じています。なので安易に言葉をかけることが出来ない、だから死の話題を避けてしまうんだろうと思います。
看護の勉強ではよく「共感」と言いますが、どのように共感したら良いのか分かりません。わたしは、こころから共感したとき自分も病んでしまうような気がします。
とても難しい問題だと感じています。
まとめ
国家試験ポイントとして、衝撃・否認・怒り・取引き・抑うつ・受容の5つが重要です。これは覚えておいた方がよいです。
事例の患者さんはどの段階かといったような問題が出題されています。
ターミナル期のこころを理解するのは本当に難しいと感じています。
どんな言葉をかけたら、患者さんのこころが軽くなるのでしょうか。
自分のかけた言葉が、不安要素のひとつになってしまったらと思うと言葉を選んでしまいます。
衝撃・否認・怒り・取引き・抑うつと心の状態が変化する中での関わりはとても難しいですね。
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